四百年を見続けた夜

庭に面した戸を開け放つと池の上をすべる風が涼しく、夏でも心地よいひとときが得られるでしょう。

屋敷の庭が「小堀遠州」作という事自体、造詣の深い方にとっては信じられないことだと思われます。当時「遠州」は備中松山藩主として大名であったと同時に、茶人・建築家・作庭家・書家としても大活躍した人で、特に国の特別名勝である「二の丸御殿庭園」「金寺院方丈前庭(鶴亀の庭)」「南禅寺方丈庭園」「成就院月の庭」「二条城」「松山城」など、その才能は他の追随を許さないほどだったようです。熊本市民の憩いの場所「水前寺公園」も「遠州」作として有名ですが、そんな多忙な時間を縫って「稲川家」のお庭作りをしていたなんて・・・ ありえないレベルの奇跡です。 
「春光園」は慶長五年(一六〇〇年)稲葉候が美濃国から封ぜられた際、その目付け役として共に入臼したといわれる家老、稲川氏の屋敷跡でございます。庭園は、臼杵の三大名園のひとつで、「小堀遠州」の作と伝えられてきました。
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「離れ茶室と側茶室が庭とみごとに調和して、茶人「遠州」の作風を感じさせるところであります。
初春の月光を浴びた景色を讃えて、この庭を「春光園」と名付けた・・といわれます。
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